ペンスクロールとは、ペンタブレットドライバによって提供される特別な機能で、 ペン先をペンタブレットプレートの上で動かすだけで、スクロールバーをクリックしなくても画面をスクロールできる機能です。 このようなスクロール機能は、インターネットで HTML 文書を閲覧する場合や、 画面よりも大きなイメージを見る場合などに大変便利です。
以下はペンスクロールの一例です。
図6 ペンスクロールの一例
ペンスクロールの起動
ペンスクロールを起動させるには、マウスコマンドである中央クリックを作動させるためのバレルボタンが設定されていなければなりません。 このボタンをスクロールボタンと呼びます。ボタンが 2 つ以上ある場合は、ペン先に近いバレルボタン 1 をスクロールボタンとしてお使いになることをお勧めします。この設定は、タスクバーの右端にある(
)をクリックするか、またはコントロールパネルを通してボタン設定ページを開き、 変更することができます。
ペンスクロールを行なうには、Windows 98/ME/2K/XP が必要であるほか、スクロールウィンドウをコントロールするアプリケーションサポートが必要となります。 ペンスクロールに対応できるかどうかを確認するには、ペンタブレットハードウェアとペンタブレットドラ イバが正しく機能していることを確認した後に、ペンスクロールが作動しているかどうかを確かめてから、 ペンタブレットを使用してみてください。
ペンスクロールの使用
ペンスクロールを使うには、ワークエリア内でペンを動かしながら、 プレートの表面に触れずにスクロールボタンを押してください。スクロールボタンを押すと
、
、
のようなスクロールマークが表示されます。 また、カーソルは
のように変化することもあります。 カーソルをスクロールマークから遠ざけると、遠ざけた方向に画面がスクロールされます。 また、画面がスクロールするにつれて、カーソルマークが
または
のように変化します。より速くスクロールするには、 カーソルをスクロールマークからより遠ざけてください。また、カーソルとスクロールマークとの距離が近いほど、 スクロール速度は遅くなります。スクロールボタンを離すと、スクロールマークが消えペンスクロールも停止します。
スクロールボタンを押してから、すぐに離すと、 スクロールボタンを押し続けなくてもペンスクロールができます。この方法では、 スクロールボタンを離した後も、スクロールマークが画面に残ります。ワークエリアでペンを移動させると、 文書をスクロールすることができます。もう一度スクロールボタンを押すと、スクロールマークが消え、 ペンスクロールが停止します。
ペンスクロール機能
ペンスクロールは、インターネットエクスプローラ、ワードパッド、ワード、エクセル、 パワーポイント、アクセスなどを含む、ほとんどの Microsoft アプリケーションで使用することができます。 また、Ulead PhotoImpact など、その他多くのアプリケーションでもペンスクロール機能を使用することができます。ペンスクロール機能は、 アプリケーションによって異なり、Microsoft アプリケーションの中でも様々です。
アプリケーションの中には、全ての方向へのスクロールが可能なものもありますが、 上下にのみスクロールするものもあります。また、スムーズにスクロールを行なうものもあれば、 ジャンプしながらスクロールするアプリケーションもあります。また、ネットスケープナビゲータ 4.5 などは、 ペンスクロールを全くサポートしていません。また、同一アプリケーションでも、 ペンスクロールが全ての内容に適用されない場合もあります。例えば、Microsoft Word のヘルプテキストでは、 ペンスクロール機能は無効です。
様々なペンスクロール機能を各アプリケーションで体験してみてください。