ペン先やバレルボタン機能の変更、ワークエリアのサイズや位置調整を行なうことで、 ペンタブレットをより使いやすく設定することができます。また、これらの機能を使ってペンタブレットが正 しく作動しているかどうかを確認することもできます。
タスクバーの右端にあるアイコン()にペン先で軽く触れ、設定機能ページを開くことができます。
また、画面の左下にあるスタートボタンをクリックし、設定、コントロールパネルの順に進んだ後、アイコン(
)をダブルクリックしてください。
注意: ペンをダブルクリックする際に、 ペン先をペンタブレットプレート上に置いたままにするか、またはダブルクリックで二回目にプレートをたたいた後に、 なるべくペン先をプレートから離さないようにすると、より良い効果が得られます。
[情報] タブには、現在のドライバのバージョン情報が表示されます。
図7 [情報] タブ
ペン先やバレルボタンの機能を変更する際に、このボタン設定タブを開きます。 ここでは、ペン先のダブルクリックの速度や、システムの相対モードや絶対モードに関する設定を変更します。 タブは以下のように表示されます。
図8 [ボタン設定] タブ
バレルボタン
数字の 1 と 2 がバレルボタン 1 とバレルボタン 2 を表わします。 どちらもペンのボディ (バレル) 部分にあります。
ボタンコマンド
ペン先、バレルボタン 1 または 2 のうちどれかを選択し、マウスコマンドの左クリック、 左ダブルクリック、右クリック、右ダブルクリック、中央クリック、中央ダブルクリックなどの役割を割り当てます。 マウスコマンドは、マウスボタンの右、左、 中央クリックなどの動作をペンタブレットドライバに覚えさせることができます。
ダブルクリック時間 (速度)
ペン先 (またはバレルボタン) を二回続けて押すダブルクリックの動作が遅い場合は、 スピードバーを “遅く” の方に移動させてください。逆に速い場合はスピードバーを “速く” の方に移動させてください。 この設定は、スタートボタンから設定、コントロールパネル、マウス、ボタンの順に進んでいくと表示されるダ ブルクリック速度調整のタブと同期しています。どちらかのページの速度を変更すると、もう片方のタブでの設定 も自動的に変更されます。
デフォルト
このタブにある全ての設定をペンタブレットドライバがインストールされた 当初の初期設定に戻したい場合は、このオプションを選択してください。
ペンタブレットプレート上のワークエリアサイズや位置を設定する際に、 この範囲設定ページを使います。ペンタブレットプレート上のワークエリアとは、筆圧を感知できる範囲のことを指します。 この設定ページで設定を行なう際に、ペンがワークエリアの真上にない場合、設定はシステムによって無視されます。
このページのワークエリアを表わすイメージ上にペンを置くと、カーソルの形が変わります。
カーソルがスクローバー ()
のように見える場合は、 エリア全体をドラッグ
(押しながら移動) して移動させることができます。
また、カーソルが矢印 (
、
、
、
)
に見える場合は、ワークエリアのサイズを変
更させることができます (図9. 参照)。
図9 [範囲設定] タブ
ペンタブレット全体
ワークエリアを最大サイズに設定します。
スクリーン比率
ワークエリアの幅または高さを調整して、 ワークエリアと実際画面の比率を同様に設定します。
エッジ設定
ワークエリアを最大に設定した後に、四辺を指定された長さに変更します。
ワークエリア範囲
変更されたワークエリアの幅と高さを表示します。また、ここに直接数値を入力し、 サイズ変更を行なうこともできます。
ワークエリアオフセット
ペンタブレットプレートの右上端から左上端までのワークエリアの距離を表示します。 また、ここに直接数値を入力し、サイズ変更を行なうこともできます。
ペンタブレットプレート上のホットセル数を設定する際に、 このホットセル設定ページでホットセルをタップして設定を行なうことができます。ホットセルとは、 ワークエリア上の指定エリアのことを指します。ワークエリア周辺の 4 つのホットエッジを設定してから、 各ホットエッジを設定してください。図10 の灰色のエリアは最大ワークエリアのホットパッドレイアウトです。
図10 [ホットセル設定] タブ
ホットパッドのレイアウト
ここでは、最大ワ一クエリアの設定を行います。又、各青色の四角形でホットセルを設定できます。 この四角形を押すと、各ホットセルを表示させたり、修正を加えることができます。
ホットエッジ
ホットセルを使用する際に、ワ一クエリアの周囲に 4 個のホットエッジを選択する事ができます。 ホットエッジを選択すると、最大ワ一クエリアは自動的に縮小され、また、ホットエッジを選択しないと、 ホットセルの機能はオフになります。
定義
これは、選択したホットセルを押した時、何を行なうかを定義するボタンです。 ホットセル定義の頁は後から表示されます。
定義ボタン左側の文字は、現在選択されているホットセルのラベルを表しており、 その定義の内容は下に表示されます。
ホットセルの中には、インストールした際に修正が行えないようになっているものも ありますのでご注意ください。これらアクションやラベルを変更することのできないホットセルは、 灰色の定義ボタンもしくは灰色のラベルとして表示されます。
印刷
このボタンを押すと、現在ホットパッドレイアウトに表示されている画像が、 システムで設定したプリンターで印刷されます。また、この画像は、ホットセルに何を定義づけたかのメモ代わりとして、 ペンタブレットプレート上のカバーの下に挿入することもできます。
このページでは、ホットセルを押した際、実行したい文章やプログラムを指定します。
図11 ホットセルの定義 - [ラン] タブ
ラン
実行したいファイルの選択は、右側のプラウザボタンを使用するか、 パス名とともにファイル名を入力します。ホットセルのタップ機能として、ウィンドウのエクスプローラー上で選択 したいファイルをダブルタップすると、プログラムの場合は実行され、そのファイルがドキュメントなら関連 づけられているアプリケーションソフトが起動します。また、フォルダーを選択すると、エクスプローラーが ウィンドウ上で選択されたフォルダーを起動させます。
スタ一ト イン
プログラムが起動されたときの初期フォルダーです。
パラメーター
ここに入力された文字は、パラメーターとしてプログラムに送られます。 例えば、ドキュメント名を入力すると、ワープロプログラムに送られ、前述の Run 行として指定されます。
このタブでは、ホットセルを押してインターネットの設定が行えます。
図12 ホットセルの定義 - [インターネット] タブ
インターネットの種類
ホームページを見たり、メールを送ったりなどの使いたいインターネット機能を選択します。 初期プログラムは (プラウザなど) はシステム設定によって異なります。
アドレス
ホームページやメールのアドレスなど、選択した機能用の URL アドレスを指します。
ここでは、ホットセルを押して、キーの組合せを指定することができます。 下の図は、ホットキーを押した際の ALT キーと F4 キーの組合せ例です。この組合せは通常、 ウィンドウを閉じる際に使用されます。
図13 ホットセルの定義 - [ホットキー] タブ
キー組合せの選択
アルファベットキーやカーソルコントロールキーとシフトキーやコントロールキー、 ALT キーを自由に組み合わせることができます。
筆圧感知機能が正しく作動しているかを確認し、調整を行なうには、筆圧設定タブを使います。 筆圧感知式ペンは、ペン先に力を加えることにより、より太い線や黒い色の線を描くことができます。このためには、 お絵描き用のアプリケーションが Wintab コンパチブルインターフェースに対応しており、 ペンタブレットドライバをインストールすることにより、Wintab コンパチブルドライバが正しくシステムにインストール されている必要があります。筆圧設定タブは以下のように表示されます。
図14 [筆圧設定] タブ
筆圧テスト
ここで、ペンの圧力を試してください。ペンタブレットプレートで、 軽い力で線を描いてみると細い線で描画されます。また、より強い力で描くと太い線で描画されます。 もっとテストしたい場合は、色を選択して行ってください。
ラインなどを書いている際、ペン先に加えられている圧力は右側のバロメータに表示されます。 また、同時にこの圧力レベルがクリアボタンの右上に数値で表示されます。
ペン先を早く動かすと、ラインは実線ではなく点線で表示されます。 この機能はご使用のパソコンの CPU 能力によって異なります。
クリア
書いた線を消すためには、[クリア] ボタンを押してください。
感知度
この機能は、選択を行う際、マウスのかわりにペンを押させるものです。 ペン先を押させると、マウスの左ボタンをクリックした時と同じ機能が使用できます。 コントロールパネルでマウスの設定を 「左きき用」 に変更したり、ボタン機能キーの設定を変更するとこの機能が使用できません。 軽い力で押した時にもこの機能を使用したい場合は、感知度バーを“低い”に近づけてスライドさせ、又、 強い力で抻した時に使用したい時は、バーを “高い” にスライドさせてください。この感知度バーは、 強い力でラインを描いたときにより太い線を表示させる機能とはまったく関係ありませんのでご注意ください。 アプリケーションプログラムを後で変更する必要がありますが、ペンタブレットドライバの変更は必要ありません。